ちょっと前の出来事ですが、今年の5月の連休の交通渋滞は久々に深刻な状態になりました。
その要因としては下記の項目が挙げられます。
1.後半の五月の連休は3日午後以外は概ね晴れとなり天候に恵まれた。
2.やまなみ街道が開通し、山陰からの観光客が増えた。
3.テレビドラマ放映によって話題性が向上した。
その中でも5月5日の渋滞はかなり深刻で、町内の県道は交通麻痺に近い状態となりました。
今回の渋滞は今までの渋滞とはちょっと違う傾向になりました。
ここに5月5日に撮影した二枚の写真があります。
よく見ると鞆の西側の沼隈方面からの車がズラリ列をなしています。
そして特筆すべきは2枚目の写真です。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、実は西側から東側に向かう車はズラリと並んでいるのに、東側から西側へ向かう車は全く溜まっていないのです。
ちなみにこれは二年前の5月の連休の写真です。
みなさんがイメージする狭い場所での離合場所での鞆町内の渋滞です。
全てとはいいませんが、今回はその様相がかなり変化しました。
実はこれには大きな理由があります。
今回の鞆町内の交通渋滞は、狭い道路の離合が最大の原因ではなかったのです。
次の図は、5月5日の昼過ぎくらいの鞆の交通渋滞の模様を、いろんな人からの証言で再現したものです。
今回の交通渋滞の大きな特徴は、鞆町内の狭い県道47号線の離合が最大の原因ではなく、鞆最大の有料駐車場である市営鍛冶駐車場へ止めようと観光客の車輌が集中したことが最大の原因なのです。
つまり最大の原因は駐車場に入れない車が県道や町内に溢れかえったことにあります。
この渋滞の結果、福山方面から鞆の町内、沼隈方面へ向かう車が、市営鍛冶駐車場の手前で渋滞となり、その結果、鞆町内へたどり着けないという状態が続いたようです。
この事実から言えることは、先ず観光客用の駐車場の絶対的な不足にありますが、
それと同時に、連休中の観光地に観光客の車を入らせてしまうことが渋滞の大きな原因となります。
高知の桂浜や山陰の石見銀山などに行かれた方はお分かりかもしれませんが、これらの観光地では、特に連休中は、観光客の車は郊外の大駐車場に止めさせて、駐車場から観光スポットの中心までは、公共交通機関を利用してもらうパーク アンド ライドを行っています。
現状の鞆町内の有料駐車場は、市営鍛冶駐車場を二階建てにするという案も県から出されてはいますが、その程度の数では連休中の駐車場不足は改善されません。
このことからも、鞆町内から遠い場所に観光客の車輌を駐車させるパーク&ライドの必要性をあらためて裏付けた結果が出たと思います。
実は5年前の5月の連休に福山市観光協会が大規模なパーク アンド ライドを行ったことがあります。
その時の模様も見て戴けたら、今回の5月5日の時のような鞆町内の幹線道路の大渋滞を防げたように思うのですが、、、
みなさんはどう思われますか?