創設以前から長年、鞆の浦歴史民俗資料館友の会を支え続けてきた大濱 (いわお)さんが今年限りで勇退されることになりました。
大濱 さんは拓本・表装部長として、長年資料館友の会の活動を影で支えてきました。
大濱 さんは今年85歳、この歳でなんと今年も皇后島の崖と山道を登り、奉行 荻野重富の妻の墓の調査に同行し、拓本を取ってもらいました。
鞆の旧家に残る引き札の痛みを軽減し、保存する為の表装も自ら名乗り出て行い貴重な資料の保存に貢献しました。
数年前には皿山の扇浦の海底に沈む、巨大法界塔の調査にも来て頂きました。
そして長い間、鞆・町並ひな祭では、鞆の津の商家の番頭台に座り、ちょんまげ姿で観光客をもてなすひな祭りの顔にもなっていました。
さんは日ごろはとても控え目で決して目立つような存在ではありませんでした。
しかし資料館の活動を影で支えるその存在感、使命感は、誰でも真似の出来るものではありませんでした。
私にとっては資料館の先輩として、鞆の先輩として、そして人間として、本当に尊敬できる大先輩です。
しかしさすがに85歳に高齢ともなると、その活動もかなり無理があります。
と言うよりも、よくぞ85歳になるまでご尽力されたと、心より敬意を表したい気持ちです。
資料館友の会は今年限りで勇退されますが、これからも我々を精神的に支える存在でいて欲しいと心より願っております。
さん、本当にお疲れさまでした!