先日の秋祭りで原町の世話方から、ぜひ見たいという話を多数聞いたのでアップさせていただきます。
昨年の西町の秋祭りの「ちょうさい写真展」で初公開した、担いでいた時代のチョウサイの写真です。
残念ながらまんま担いでいる場面ではありませんが、チョウサイを引っ張る綱がないのがはっきりと分かります。
時は昭和3年です。
実はこの写真は秋祭りのものではありません。
9月ではなく、11月なのです。
原町のもう一基のチョウサイの前には大行列が、、、
実はこの写真は昭和3年の御大典の祝賀行列なのです。
御大典とは、昭和天皇の即位を祝し、全国で行われた歓迎行事です。
鞆でも全国と同じように御大典行列が盛大に行われました。
その昭和3年の秋祭りの当番町が原町であったので、原町が代表?としてチョウサイを担いだようです。
チョウサイの布団の部分には「奉祝」と書かれた扁額と日の丸が掲げられています。
写真の撮影場所は関町と石井町の通りの関町側です。
チョウサイを担いでいた時代の写真も大変珍しいのですが、秋祭り以外にチョウサイが繰り出していた事実が同時に写っている大変貴重な写真です。
鞆の浦歴史民俗資料館友の会では、資料館活動に活かす為、貴重な鞆の資料を後世に伝える為、このような写真を町内の方々からお貸し頂いてデーター化しています。
こうしてご紹介できるのも、鞆の方々の善意によるものです。
今後も継続して古い写真の収集を続けていきますので、ご協力をお願いいたします。